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 ウィルコムのXGPを実測:好条件下では11Mビット/秒を達成

 

2009年7月1日に刊行された日経コミュニケーションに「ウィルコムのXGPを実測:好条件下では11Mビット/秒を達成」と言う記事が登載してある。記事から抜粋し、XGPの優位性をご紹介。なお、本記事に関しての詳細記事を希望の方はこちらから購買可能: http://ec.nikkeibp.co.jp/item/backno/CC0537.html
 
ウィルコムのXGPを実測:好条件下では11Mビット/秒を達成
 
ウィルコムは6月下旬、現在試験中の次世代PHS「WILLCOM CORE XGP」に対応した通信カードを一般企業に貸し出し始めた。本誌も同カードを入手し、東京都内で実効速度を計測。好条件下で下り最大11Mビット/秒を記録したほか、下りとほぼ同等の上り速度を計測するなど、予想以上の性能を確認できた。
 
ウィルコムは2009年10月のXGPの本格サービス開始に向け、4月22日からエリア限定の試験サービスを提供している。同社は今回貸与し始めたのは、ネットインデックス製「GX000IN」とNECインフロンティア製「GX000N」 の2機種。いずれも、PCカード型の端末である。両端末の通信特性にほぼ差がないことを確認したうえ、GX000INで実験を実施した。
 
試験サービスにおけるXGPの理論上の最大速度は、下り上りとも20Mビット/秒である(表1)。この理論値にどこまで迫れるかが、今回の実験でのポイントだ。比較のために、UQコミュニケーションが7月1日に本格サービスを開始したモバイルWiMaxサーブス「UQ WiMax」の端末と、イー.モバイルのHSPA(High Speed Packet Access)端末でも同じ測定を行った。
 
UQ WiMaxの通信速度の理論値は下りが40M、上りが10Mビット/秒。イー.モバイルのHSPA端末「D23HW」の理論値は下りが7.2M、上りが5.8Mビット/秒である。
 
実効速度は下り/上りとも好結果
 
今回実施したのは、①実効速度と、②ラウンド.トリップ時間(RTT:Round Trip Time)の測定である。①の実効速度は、場所による速度のバラつきを探るため、池袋駅東口、新宿南口、東京駅丸の内口付近の3ヶ所で実施した。ビジネスでの利用を想定し、測定場所は喫茶店内。電波が入りやすいよう窓に近い席を選んだ。
 
速度計測は、通信端末を接続したパソコンと、FTPサーバーとの間で1Mバイト程度のファイルをやり取りし、完了までの時間を計測した。測定はそれぞれ3回ずつ。その平均値は測定結果とした。FTPサーバーには、上り/下り100Mビット/秒の家庭用FTTH回線に接続したパソコンを利用している。
 
結果は図1の通り。都内3ヶ所すべてにおいでXGPが他方式を上回った。
 
下り速度を見ると、各方式とも電波状態が良かった池袋では、XGPが5.6Mビット/秒だったのに対し、UQ WiMaxが3.85Mビット/秒、 イー.モバイルのHSPA が4.1Mビット/秒だった。その以外の場所でも、XGPが他の方式を上回っている。
 
図1には記していないが、東京都港区にあるウィルコム本社近くの電波環境の良い場所では、一回だけXGPの実効速度が11Mビット/秒を超えた。
 
上り速度ではさらに差が付いた。池袋ではXGPが4.09Mビット/秒であるのに対し、UQ WiMaxが830kビット/秒、イー.モバイルのHSPA が860kビット/秒。他の場所でもXGPは3Mビット/秒超の速度が出ている。これは、XGPの下り速度とほとんど変らない。上り下りで対称の通信速度を持つXGPの特徴が良く表れた結果と言えるだろう。
 
表1 実測に使用した機材 
測定用パソコンとしてはパナソニックの「Let’s Note CF-R8」(Windows Vista Business搭載)を利用した。

  

無線規格
通信事業者
利用した端末
下り速度
(理論値)
上り速度
(理論値)
XGP
ウィルコム
GX000IN
(ネットインデックス製)
20Mbps
20 Mbps
モバイルWiMax
UQコミュニケーション
UD01NA
NECアクセステクニカ製)
40Mbps
10 Mbps
HSPA
イー・モバイル
D23HW
(ファーウェイ・テクノロジーズ製)
7.2Mbps
5.8 Mbps

 
ただし、通信速度は接続ユーザー数によっても左右される。XGPは一部ユーザー向けの試験サービスで、比較的有利な条件にあることには、留意しておく必要がある。
 
図1 3方式の実効測定 
インタネット上のFTPサーバーに対して約1Mバイトのファイルをアップロード/ダウンロードした。掲載したのは3回計測した平均値。測定は6月19日午後に行った。

遅延の少なくVoIPの利用にも向く

②のRTTは、送信したパケットは送り先に届き、その応答が戻ってくるまでの時間である。この時間が短いほど、通信網内での遅延が少ないと言える。特に、VoIP (Voice over IP)などのリアルタイム性を要求されるアプリケーションでは重要だ。
 
実験では、端末から「www.nikkeibp.co.jp」に向けてpingコマンドを4回発行し、平均のRTT時間と最大/最小値を記録した。最大/最小値は遅延の揺らぎを調べるためのもの。揺らぎが小さいほど、マルチメディア・データの再生品質が高まる。結果はXGPが平均29ミリ秒で、ここでも好結果。UQ WiMaxは113ミリ秒、イー・モバイルは249ミリ秒だった。(図2)
 
VoIPで満足な音信品質を満たすための遅延時間は、100ミリ秒と言われている。RTTは往復の時間を計測しているため、XGPの場合では片道15ミリ秒程度の遅延で済んでいる。アプリケーションの処理時間を考えても、十分に条件を満たしていると言える。
 
VoIPの音質を左右するRTTの揺らぎも、XGPは非常に小さかった。XGPでは最大値と最小値の差が3ミリ秒。UQ WiMaxとイー・モバイルはそれぞれ67ミリ秒、 54ミリ秒だった。
 
図2 RRT(ランド・トリップ時間)の差を測定
Pingを使って「www.nikkeibp.co.jp」に接続するまでのRRTを測定。4回の平均値と最大、最小値を掲載した。

速度では好結果を残したXGPも、通信エリアではまだ設備を導入中であるので分が悪い。

また、UQ WiMaxで問題となっていたる屋内での通信は、窓際であれば最大の強度でつながる。感覚的には、UQ WiMaxよりも屋内でつながる確率が高かった。
 
(訳者注:XGPのMACとPHY設計はアダプティブアレイシステム(AAS)が最も効果的に運用出来るようにされており、このため屋内浸透率もWiMaxと比べて明確な優位差がある。)
 
 
 

 

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