PHSユーザーはXGP(4G)にアップグレードし、
将来的にはiPhoneやソニー端末なども利用可能に!

低電磁波で人体にやさしいPHSを、まだ覚えていますか? 「1900 MHzの低電力無線通信事業」を行っているFITEL(大衆電信)は、いよいよ復活し始めるようだ。黄金時代には、台湾で90%以上の病院、学校、ハイテック企業の主要通信手段として愛用され、加入者もピーク時には150万まで達したが、3Gや次世代システムとの互換性が欠けていたため、時代に合わせた端末の供給が課題でした。しかし、FITELは本日の発表で4G LTEに相当するXGP技術の導入により、今後はApple、HTC、Sony、Samsung、HUAWEI、ZTEなどの端末が利用可能になり、バリエーションが一気に広がる見込み。

 

FITELは経営不振により、2009年3月に会社更生手続を申請、翌年に日本PHS事業者WILLCOMも同様に会社更生手続を申請した。多くのPHSユーザーの権益を守るため、FITEL社はPHS事業を継続し、さらにPHS事業のアップグレードと最適化を事業再生計画に取り入れた。2013年第1四半期には台湾政府(NCC)よりPHSからXGPへのアップグレートが認可された。(日本ではAXGP、または次世代PHSである)。

 

XGP技術標準は4G LTE技術に相当し、TD-LTEとは100%互換性を保っている。WILLCOMはSoftBankグループ傘下に入り、PHS基地局のロケーションを利用して、よりスピーディにXGPネットワークを構築し、いまではすでに90%以上の人口カバー率と、多くのマルチモードマルチバンドの端末(PHS,3G,XGPなど)を市場に送り出している。

 

FITEL社はPHSをXGPにアップグレードさせることにより、中国、米国、日本など世界主要市場で採用しているTDD技術と互換性を保ち、グローバル端末ベンダーのApple、HTC、Sony、Samsung、HUAWEI、ZTEなどの約30機種以上のマルチモードマルチバンド端末が使用可能となる。また、FITEL社は、PHSの特徴であったマイクロセルの技術と経験をもとに、XGP技術でリスタートさせ、台湾政府が認める唯一の低電力無線通信事業者として70万加入者の権益を守りつつサービスの拡大を目指すと公言。

 

WILLCOMは、昨年、会社更生手続終結させ、今年の6月にはSoftBankグループの一員である3G事業者のeAccessとの合併が予定されており、新しい展開が始まる予定。また、日本でSoftBankグループのマーケットシェアは国内第2位になり、グローバルでは売上世界第3位まで上り詰め、利益では日本国内第2位、通信事業者では第1位に輝きました。


Reference :

[2014/05/09] 自由時報 http://3c.ltn.com.tw/3c/news.php?no=12676&type=1

[2014/05/09] 中時電子報 http://www.chinatimes.com/realtimenews/20140509004674-260412