28回総会レポート

2011年10月19日に電波産業会に於いて、「第28回XGPフォーラム定期総会」を開催しました。来賓も含めて24社から44名の参加者がありました。初めに前田議長(TTC専務理事)から開催の宣言が為され、大震災の弔辞と復興への祈りと同時に、前会計年度(2010年7月~2011年6月)に於けるXGPに関連した活動の総括が為されました。

最初に来賓として総務省総合通信基盤局電波部移動通信課の田原課長から御挨拶を頂きました。通信業界全般の厳しい環境の中でも、総務省としてXGPの今後の発展を期待し、引き続き支援するという力強いお言葉を頂きました。

その後、高度化XGPの商用サービスを行うワイアレスシティプラニング社の近CTO(技術最高責任者)から、技術面やサービス運用に関してのプレゼンテーションが行われました。特にTDDの長年の商用サービスの経験を元に、そこで培われたマイクロセルや自律分散のコンセプトは、今後到来する通信大容量時代に対応出来る優れた方式であるという発表はXGPフォーラム会員にとって非常に心強いものである事が確認されました。

プレゼンが終了した後に本総会を開始し、総会に提出された4つの議案が審議されました。特に今年度の活動方針として、前述された商用化サービスが今期に開始される高度化XGPを、XGPフォーラムとして海外など他の地域に積極的に紹介してゆく活動方針を出席者にて改めて認識しました。

また今回の総会では会員規約の見直しが行われ、1996年に創設されたXGPフォーラム前身のPHSMoUグループにて作成され、引き継がれていた会則の更新や規約の整理が承認されました。

提出された全ての提案議案は承認され、総会は午後5時に無事終了し、その後には会員による懇親会が催され、会員相互の情報交換や、先日亡くなったアップルの創業者スティーヴジョブズ氏との思い出話や今後のLTEの展開や通信分野の発展に関しての熱い議論が参加者の間で為されました。

今期中に実施される高度化XGPの商用サービスは、世界最大の中国移動のシステムとハーモナイズしており、アジアを中心とする華僑経済圏において、今後のシステムや関連サービスの発展が大いに期待される事を確認して総会は閉幕しました。