大容量を実現する「MIMO」技術のさらなる進化

ソフトバンクとWireless City Planningは、大容量を実現する「MIMO(Multi-Input Multi-Output)」の技術をさらに進化させた新たな技術「Massive MIMO 2.0」「Distributed MIMO」「MultiUser MIMO」「UL MultiUser MIMO」を導入。

ソフトバンクは2016年9月より世界初の商用サービスとして「Massive MIMO」を開始していますが、「Massive MIMO」で培った空間多重技術を応用した新技術により、混雑エリアや時間帯においてもさらに低速化を防ぎ、お客さま一人一人により快適な通信サービスの提供を実現します。

Massive MIMO 2.0

現在提供している「Massive MIMO」をキャリアアグリゲーションに対応させ、一度に利用できる2.5GHz帯の帯域幅を現在の20MHzから30MHzと1.5倍に拡大。 また、3.5GHz帯でも「Massive MIMO 2.0」を提供。これらの対策により、混雑したエリアなどで同時に接続する端末が増えても、低速化を防ぐことができます。

 

Massive MIMO 2.0イメージ図

Distributed MIMO

複数の基地局をクラウドで管理し、一つの基地局から多数のビームを形成するのではなく、隣接する基地局が協調しながら仮想的に一つの基地局として電波を形成し、さらに複数のレイヤーを構築する空間多重を実施。これにより、各基地局で協調制御された複数の基地局からの電波を利用することができ、電波干渉による低速化を防ぎ、お客さま一人一人に合わせたより快適な通信サービスを提供します。

 

Distributed MIMOイメージ図

MultiUser MIMO

「Massive MIMO」技術の応用により、従来のAXGPの基地局から最大4本のレイヤーを構築することができるようになります。既存基地局のアップデートのみで実装が可能なので、下り通信時に従来基地局においても、より多くのお客さまが快適な通信サービスをご利用できるようになります。

 

MultiUser MIMOイメージ図

UL MultiUser MIMO

「MultiUser MIMO」の技術を応用し、上り通信時においても空間多重を実現。2017年9月に、従来のAXGPの基地局において2本の上りレイヤーを構築し、今後は最大4本の上りレイヤーの構築を実現します。これにより、SNSの投稿や画像アップロードなど上り通信時においても、一人一人がより快適な通信サービスをご利用できるようになります。

 

UL MultiUser MIMOイメージ図


引用:

http://www.wirelesscity.jp/info/press/2017/09/mimo4.html

https://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2017/20170913_05/

https://www.softbank.jp/mobile/special/5g-project/