1.9GHz帯デジタルコードレス電話にTD-LTE方式の導入を検討

総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会(第119回:2016年6月30日)は、1.9GHz帯「デジタルコードレス電話の無線局」にLTE方式を利用した無線システムの導入に向けて、既存システムとの周波数共用を図りつつ、必要な技術的条件を、陸上無線通信委員会にて検討を行うこととしました。陸上無線通信委員会は配下にデジタルコードレス電話作業班を設置(7月7日)し、本作業班が7月22日から具体的な検討を開始しています。

「デジタルコードレス電話の無線局」については、1.9GHz帯を使用し、免許を要しない無線局として、1993年にPHS方式を導入し、2010年には高品質な音声通信、及び高速データ通信などの高機能化を図るため、新たに広帯域システムであるDECT方式、及びsPHS方式を導入しました。

今回、近年のIoT社会における多様な利用ニーズに対応するため、従来の方式に加えて、データ通信を中心としたシステムへの高度化が求められており、携帯電話等の国際標準規格であるLTE方式を利用した無線システムの導入に向けて、既存システムとの周波数共用を図りつつ、必要な技術的条件について検討を行います。

XGPフォーラムでは、TWGの配下にAd Hoc 22 SWGを設け、1.9GHz帯デジタルコードレス電話にTD-LTE方式を導入する活動を積極的に推進してまいります。

 

 


参考: 

XGPフォーラム「sXGP方式普及促進の取組みについて」 (2017年8月25日)

ビー・ビー・バックボーン株式会社「sXGP方式普及促進の取組みについて」(2017年8月25日)

http://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/5747/Default.aspx

総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会(第119回)

総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会(第31回)

総務省 情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会 デジタルコードレス電話作業班